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第2回 電話とインターネットの調和
携帯情報機器とインターネット
インターネットは、パソコンのみならず、家電製品や電話など、様々な製品を取りこんでどんどん進化を続けているようです。日本ではiモードを中心とする携帯電話でのインターネット利用が進んでいます。携帯電話の小型化や、携帯電話単体でのインターネットの
機能という点では、日本が世界で最 も進んでいる国であることは間違いないでしょう。ア
メリカでもようやく携帯電話でのインターネットサービスが始まりつつありますが、まだ まだ日本には到底追いついているレベルとはいえません。
もっとも、車での移動がほとんどのアメリカでは、携帯電話でのインターネットへの取り 組みが全く違い、携帯電話自体の普及がここ数年で始まったばかりです。そのせいか、携
帯電話とは別の携帯情報機器でのインターネットの方が進んでいる部分があります。
日本でも知られているものには有名なパーム社のPalm
VIIといわれる無線対応の 携帯情報機器(PDA)があります。この製品は無線の送受信機能を内蔵していて、対応 のプロバイダと契約すれば、どこからでもインターネットに接続してホームページを見たり、メールを使うことができます。日本ではiモード携帯電話以外ではまだここまで小型の無線内蔵インターネット端末はでてきていないと思います。
無線内蔵のPalm
VII
PDA以外にも、インターネット対応に進化してきている製品があります。いわゆるポケットベルを原点とした小型双方向ポケットベルです。アメリカでは携帯電話が普及するまで、かなり長い期間ポケットベルが多く使われてきました。その流れで、ポケットベルは日本よりも進んでいる製品が多くあり、その最先端のものが双方向通信をサポートしたものです。
写真をごらんになっていただくと分かるように、ポケットベルを少し大型にして、小型のキーパッドを付けたようなデザインになっています。ポケットベルと同じように腰につけ
られるようになっていますが、この大きさでポケットベルの機能に加えて、インターネット端末になってい ます。無線機能を搭載しながら、NTTドコモの、ポケットボードよりも小型軽量です。おもに企業での使用を前提としているため、通常のプロバイダへの接続以外に、企業のメールサーバに接続する機能を持っています。また、送受信にあたっては
暗号化を行い、セキュリティを確保した形でメールの送受信がどこからもできるようになっています。
ブラックベリー社の双方向ポケットベル
インターネットを使って全米定額料金で電話
よくNTTの電話接続料金についてのアメリカ政府からの低価格化への要請がニュースでも取り沙汰されますが、アメリカでは電話の市内通話料金は定額制のオプションがあります。シリコンバレー周辺の近距離電話会社は、パシフィック・ベル社で、月あたり十五ドルで、市内電話は一日中掛け放題になっています。こういった電話の使いやすさを受けて、アメリカでのインターネット利用に拍車がかかっているのですが、より進んだ電話の利用サービスをインターネット上で行う会社も色々と出てきています。一つは、インターネットを使った長距離電話サービスを行う会社です。
その中のひとつ、ダイアルパッド・コム社のサービスを紹介します。ダイアルパッド社のホームページから、自分の住所等の情報を登録すると、自分のパソコンから、全米中どこへでも市内通話料金で長距離電話が掛けられるようになります。画面上に電話のダイヤルをする小さな画面が出てきて、ここから入力をすれば、相手側の普通の電話や携帯電話に電話がかけられます。

ダイアルパッド・コム社のサービスを使って電話をかけているところ
実際に使用してみましたが、音質が普通の電話より少し劣り、ほんの少し遅れが出るようですが、十分実用レベルの品質です。マイクとスピーカーを内蔵したノートパソコンからかけると、まるでハンズフリーホンで話をしているようです。日本からアメリカにかけられないのかな、と考えて調べてみると、できるようなことがホームページにかいてあるではないですか。早速日本の友人に登録してもらい、電話をかけてもらうと、ばっちり通話ができました。つまり、日本から三分十円、テレホーダイの時間なら課金無しで全米中にこのサービスで電話をかけることもできるのです。このダイアルパッドの使用料金は実は広告でまかなっているため、全くの無料です。(写真に小さく広告がでているのが分かる
でしょうか)アメリカに友達やご家族のいる方は、ぜひ試してみてください。
インターネットで電話回線がふさがっていても大丈夫?
インターネットでパソコンを使っていると、電話回線がふさがりっぱなしになって、家族や友人のひんしゅくをかうことはないでしょうか?我が家では夫婦ともどもインターネットを仕事で使うことが多く、対応に困っていました。一つの解決策として発見したのが、コールウェーブ社のサービスです。電話を使用中の時に誰かが電話をかけると、登録した音声メッセージが相手側に流れて、電話をかけた人がメッセージを録音することができるようになります。メッセージが入ると、自動的に自分のパソコンから再生されます。

コールウェーブ社のページ
どういった仕組みになっているかというと、まず契約している電話会社に、話中転送先登録のサービスを申し込みます。この転送先に、コールウェーブ社のフリーダイヤル番号を登録します。そうすると話し中には自動的にそこにつながり、電話にでられないのでメッセージを録音するようにアナウンスが流れるようになるわけです。録音されたメッセージはコールウェーブ社のサーバでデジタル化され、インターネットを経由して自分のパソコンに送られ、コールウェーブの常駐ソフトから再生されます。これなら、パソコンをインターネットで占領しても、メッセージを聞いてすぐに折り返し電話をすることができます。このサービスも、広告で収入を得ているため、無料で使用することができます。
インターネットで国際テレビ電話
誰もが期待しているにもかかわらず、長い間普及が進まない製品にテレビ電話があります。NTTなどからも何世代かにわたって製品が出てきていますが、価格が高いのと、画像の品質があまり良くないせいで、まだまだ一般に使われるにはいたっていません。一方、パソコンは性能がすさまじく進化したため、かなり高品質で動画の送受信ができるようになってきました。相手の顔を見ながら、会話をすることができるパソコン用テレビ電話製品も、ここアメリカでは何種類もでており、徐々に使われ始めています。最近日本でも販売が開始されたインテル社の「インテル
PCカメラパック」は、アメリカでも最も多く販売されている製品の一つです。付属しているユニバーサル・シリアル・バス対応のカメラをノートやデスクトップパソコンにつないで、「インテル・ビデオフォン」のソフトをインストールすれば、パソコン同士でかなり品質の高いテレビ電話を行うことができます。

インテル・ビデオフォンを使って日本の友人と話しているところ
普通の電話回線でも、NTTなどの専用テレビ電話機よりも滑らかなビデオが表示されますが、CATVやDSLといった、高速インターネット回線を使うと、まるでテレビと変わらないような自然な映像をみながら会話することができます。ただ、残念なのが、前出のサービスのように、普通に電話にかけられず、インターネットで両方がつながった上で待ち合わせをしないと使えないことです。これから、一日中インターネットにつなげていられるような高速インターネットサービスが普及していけば、パソコンを使っているところにパッと友達からテレビ電話がかかってくる、といった便利な使い方ができるようになるでしょう。
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