| 第3回
ブロードバンド・インターネット
ブロードバンドって? ケーブルインターネットサービスを展開する@Home社のサイト 日本では、ケーブルTVのサービス会社の多くがインターネットの接続サービスを提供していますが、地域が限定されているため、まだまだ一般的にはなっていません。また、東京めたりっく通信や、NTT MEなどが試験的にDSLのサービスを開始していますが、まだ首都圏などの一部に限られています。 ブロードバンド・インターネットでできること MeTV.comのホームページ
モデム接続によるインターネットでは、文字や静止画が中心でしたが、ブロードバンド時代の到来は、メディアを大きく一変させる可能性があります。今後、ブロードバンドが一般的なものになれば、テレビやラジオなどの放送が、すべてインターネットを通して配信されるようになることも考えられます。電波によるサービスと比べると、視聴地域をえらばないインターネット経由の放送は、世界中どこででも楽しむことができるでしょう。すでに、Kerbango.com社などから、パソコンを使わないでインターネット経由で放送が聞けるラジオも発表されています。
世界中の放送が受信できるKerbango.com社のインターネ ット・ラジオ ブロードバンド接続のもう一つの魅力は、常時接続であることです。これを利用して自宅にサーバーを置くことができたり、前回とりあげたビデオ電話のようなソフトが、より使いやすくなります。待ちうけ状態にしておいても電話回線がふさがりませんから、出張先から家族にビデオ電話をかけることも簡単にできるようになります。常時接続ができるようになって初めて、前出のインターネット・ラジオのような製品もその成果を発揮します。ホーム・セキュリティのために家の中にカメラをおいて、旅行先からインターネットをとおして見ることもできるでしょう。家中にあるテレビやラジオが、インターネットで接続されるようになり、好きなときに好きな番組が見られ、そこにTV電話がかかってきたり、 我が家でのブロードバンド導入記 AT&T@HOMEの方は、我が家の方まではまだサービスを行っていないことがわかり、パシフィック・ベル社のDSLを申し込むことになりました。電話で申し込んで待つこと二ヶ月半、やっと我が家にも技術者が工事に来てくれました。シリコンバレーの土地柄からか、かなりの数の申し込みが毎日あるらしく、サンノゼ地域だけで、一日三〇〇件以上の工事をしているらしいです。実際の工事ですが、回線のテストをして、DSLモデムを接続、パソコンとイーサネットでつないで接続ソフトを導入、電話にノイズが載らないようにするフィルターをつないでわずか一時間程度で完了です。ちなみに、一年契約でDSLモデムやフィルターなどの機器は無料です。 ただし、これだけでは一台分のパソコンでしかDSLによる接続ができません。我が家では仕事の関係上五台のパソコンをネットワークでつないで使用していますから、全てのパソコンでインターネットを使うためには、DSLの接続を分配する必要があります。これにはブロードバンド・ルーターと呼ばれる分配器を自分で接続、設定しなければなりません。こちらの作業は自分で試行錯誤しながら二時間ほどかかりました。 DSLモデム(下)とブロードバンド接続を分配するLinkSys社のブロードバンド・ルータ
無事すべての作業が終了し、インターネットにつないでみました。会社での専用回線などを経験していたので、そのぐらいのスピードはでるのかな、と期待していましたが、実際にはそれよりもはるかに高速です。試しに、ネットスケープ社のブラウザ、十五・九Mbのファイルをダウンロードすると、たった二分でダウンロードが終わりました。モデムやISDNで同じ事をすれば、一時間近くかかるでしょう。
日本のおもなブロードバンド・インターネットサービスとパシフィック・ベルDSLとの比較 ブロードバンドによる影響 日本でもNTTでのインターネット固定料金制度の導入や、第二次業者によるDSLやケーブルインターネットが急速に立ちあがりつつあります。高い電話料金や、ISDNの普及によるブロードバンド導入が遅れてきた日本も、郵政省が本腰を入れててこ入れしていることもあり、今年ぐらいから需要が急速に高まってきているようです。遠く離れてアメリカに住んでいる自分としては、日本のテレビがインターネットを通してアメリカでもいつでも楽しめるようになる日が待ち遠しいです。
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