| 第9回
パソコンとハイテク玩具
コンピュータ・トーイ
最近では、子供の教育の為にパソコンを買われる方も多いと思います。家庭でのパソコン利用が全体の半数を超えたアメリカでは、家庭内で教育用のソフトを使ってパソコンで子供に勉強をさせることがかなり一般的になっています。おもちゃを販売している企業のウェブページで教育用のソフトを検索してみれば、対象年齢別にかなりの数のリストが表示されます。さらに、ソフトウェアだけでなく、パソコンと接続して使うおもちゃがいろいろと出てきています。こういったおもちゃを「コンピュータ・トーイ」などとよび、その市場性の大きさから、様々なメーカーが販売に乗り出しています。
インターネットで問題をダウンロードできる学習教材
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Leapfrog社のターボツイストシリーズ。左から算数、社会、スペル学習用。ダイアルを両手でくるくるまわして質問に答える。右のリープリンク・コネクタ(leaplinkconnector.jpg)
をパソコンに接続すれば、カートリッジに新しい問題をインターネット経由でダウンロードできる。 |
Leapfrog社のターボツイストシリーズは、スペル、算数、社会科などの科目用がある、学習用教材です。「〜のスペルは?」、「エッフェル塔があるのはどこ?」などの質問が、おもちゃの小さな液晶画面に出て、ダイアルをくるくるまわして答える、というどこにでもありそうな子供用の学習教材です。このおもちゃがちょっと普通と違う点は、別売りの「リープリンク」を購入すると、パソコンに接続して、子供がどこまで勉強したか、得点は何点ぐらいかなどの学習状況をみたり、新しい問題をインターネットからダウンロードして、ターボツイストに入れることができるのです。いままでの教材では問題が一通り終わってしまえばそれで子供も飽きてしまって終わり、とう感じでしたが、学習状況に合わせて新しい問題に変えていけば、長い間活用することができますし、実際に覚えたかどうか、親が確認することもできて、非常に効果的ではないでしょうか。
インテルブランドのハイテク玩具
CPUを製造販売しているインテルも、コンピュータ・トーイにかける大きな情熱を持った会社のひとつです。インテルはおもちゃメーカーのマテルと戦略提携をして、「インテル・プレイ」という新しいブランドで子供向けのいろいろな製品を製造販売しています。中でも日本でも最近発売された「インテル・プレイ
QX3」という名前のコンピュータ顕微鏡は大変人気があり、アメリカと日本の雑誌などのメディアでも何度も大きく取り上げられています。
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大変人気のあるインテル・プレイブランドの「コンピュータ顕微鏡」のパッケージと、ノートパソコンに接続したところ。パソコンの画面から光の当て方とか明るさを調整できる。10倍、60倍、200倍の倍率で色々なものを見ることができる。 |
この製品は写真で見るとおり、ポップな顕微鏡といった外観をしていますが、普通の顕微鏡とちがうのは、レンズをのぞきこんでつかうのではなく、パソコンの画面を見てつかうという点です。買ってきたら顕微鏡から出ているケーブルをパソコンのUSB端子につないで、付属のCD−ROMをインストールすると、パソコンの画面が顕微鏡のスクリーンになります。観察用のライトをどちらの方向からあてるか、画面の明るさなどの設定がマウスで間単にできますし、パソコンの大きな画面で友達と一緒に顕微鏡でうつしたものを見ることができます。もちろん、パソコンと連動して動きますから、静止画や動画を記録したり、それをメールに添付して遠くの友達に送ったり、いろいろな楽しみ方が自由自在です。
実のところ、子供だけでなく、大人にも人気がある商品でもあります。顕微鏡のカメラ部分にはライトが内蔵されていて、それだけを取り外して使うことができるので、自分の頭皮チェックに使っている人も多いとか。今回の記事を書くために実際に使ってみましたが、子供のころにおもちゃの顕微鏡で遊んだことを思い出してわくわくさせられました。いまの子供たちはこんなにすすんだおもちゃが使えるのですから幸せですよね。
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インテル・プレイブランドのコンピュータ玩具を紹介しているサイト。今回取り上げたコンピュータマイクロスコープのほか、Me2CAMというデジタルカメラや、サウンドモーファというマイク、どちらもパソコンにつないで遊べるデジタル玩具-が紹介されています。 |
子供用無線電子手帳
アメリカの中高生の間で非常に人気のあるPDA(電子手帳)が、Cybiko社の同名の製品です。日本でも子供用の電子手帳は色々と販売されていますが、このCybikoは子供のおもちゃとは思えないほどの機能を持っています。もちろん、パソコンにつないで、新しいソフトをインターネット経由でダウンロードしたり、スケジュール管理ソフトと同期を取ったり、大人用のPDA顔負けの機能を持っています。加えて、このPDAは無線機能を内蔵していて、300フィート(約100メートル)までの範囲内にいる友達のPDAにチャットやメールを送ることができるのです。ですから、中高生が教室内で秘密のメッセージを送りあったり、隣の教室の友達と連絡を取ったりするのに非常に便利で、そのへんが人気の理由の一つのようです。(先生には頭の痛いおもちゃでしょうが)
もうひとつすごい機能が、CyBiko同士で作るバーチャル無線ネットワークです。どういう事かというと、自分のCyBikoの近所に別のCyBikoユーザがいると、自動的にお互いに中継局として働くということで、論理的には全米を縦断するネットワークができてしまうということです。Cybikoの無線機能は小規模の無線で実現されていますから、料金もかからず、安心して使うことができます。ここまで考えられたPDAが売値にして$90(約一万円)です。子供向けっぽい外観以外は中身は本物のPDA+アルファ、中高生の間で大ヒットしているこのおもちゃ、大人もずいぶん購入している様子です。先日雑誌でCyBiko社の社長のインタビューを読みましたが、日本への進出も考えている様子で、成功の自身満々の様子でした。お子さんのいらっしゃる方は、日本での発売の際にはぜひひとつ如何ですか?
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